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野田市 割烹旅館 水明荘

割烹旅館 水明荘は野田市内、利根川の畔ある一軒宿だ。昭和30年頃、天然ガス採掘に伴ってたまたま温泉が湧き出した。それが今は無き、大利根温泉である。温泉が湧いたことで当時数軒の宿が興されたが、昭和50年代には源泉が枯渇し、現在は水明荘の他隣のクリアビューゴルフクラブ&ホテルのみが営業を続けている。

 

宿に着いたのは夕方、17時頃だった。ご主人が受付をしてくれて、聞くとこの日の宿泊客は自分だけとのこと。前日までは仕事絡みで宿泊されていた方もいたそうだが、やはりまだまだ休日に訪れる人は少ないらしい。以下写真で宿を紹介。

 

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旅館正面より。昭和の良い雰囲気が残る。

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宿泊した部屋。

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このタイプのガスストーブは今では中々見られないのではないだろうか。夏なので残念ながら出番はなかった。

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夕食。ボリュームもさることながら一品一品が非常に美味しかった。

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昔のフロントだろうか。昭和モダン漂う。

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こういうのが好き。

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夜な夜なここでテレビを見ながら酒を飲んでいた。

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誰もいない館内はちょっぴり怖い。

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お風呂。今では温泉はないが、とてもきれいに管理されていた。

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宴会場横の広縁。本来なら、もっと賑わう土日だったのだろうと思う。

 

帰り際、とても料理が美味しかったとご主人に伝えると、周りに食べに出られる所もないため、少しでも美味しいものを食べて頂けるように丹精込めて作っているとのこと。これを聞いてじんときてしまったのだった。世知辛い世の中がしばらく続きそうだが、こういう宿こそ残っていって欲しい。そう思いながら旅館を後にした。