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雲南市木次町 天野館

木次の旧東城街道沿いに明治24年に創業した天野館。木次駅から10分程街道に沿って歩いた位置にあり、桜の名所としても有名な斐伊川堤防沿いに本館が、街道を挟んで反対側に別館がそれぞれ建っている。本館は創業時に建てられたもの。別館もそれから約20年後の大正初期に建造されたものだそうで、何れも築100年超える木造建築である。

 

本館か別館か、どちらに宿泊するか悩んだが今回は庭園付きの別館を選択した。別館には建屋内に「涼翠庵」と名付けられた茶室がある他、庭園にも藁葺屋根の離れの茶室がある。部屋の造り、欄間や窓の意匠、小さいながらも綺麗に管理された庭園などなど、どれも大変素晴らしいもので眺めているだけも飽きなかった。これだけの建物に1人貸切状態で宿泊できたのは宿泊客としては幸運と言うより他ない。

 

平時は宴会やご法要、また様々な教室の会場としても利用されているようで、まさに地域に根付いた老舗旅館と感じた。今回宿泊出来なかった本館にも何れ泊まりたいところ。以下写真。

 

 

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本館外観。

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今回宿泊した別館の外観。

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宿泊した「桃の間」

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大正ガラスの格子窓。木次旧街道では何軒か同じ模様の格子窓が見られたのが印象的。

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皆大好き広縁。

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部屋の方から見た玄関。

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玄関の鍵。もはやあってないようなものだがそれが良い。

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階段。そして小粋な意匠の欄間が素晴らしい。

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別館の見取図。1階と2階に2部屋づづと部屋数こそ少ないものの、どれも大変立派なお部屋。

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茶室「涼翠庵」

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茶室「涼翠庵」の中。

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部屋から見える庭園。

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庭園にある離れの茶室。

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別館を庭園側から。

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お風呂はこじんまりとした家庭風呂。

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桃の間には映画「砂の器」の監督野村芳太郎のサインが置いてあった。

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旅先で地酒を飲む喜び。