市原市 旅館加茂城
8月3連休の初日、ちょっとした用件があり自宅で会社PCと向き合いながら真夏の昼を過ごしていた。空いた時間に市原市観光協会の宿泊施設一覧を眺めていたところ、「洞窟風呂有」という記載が目に留まる。旅館加茂城。人工湖である高滝湖を見渡せる高台に建つ一軒宿のようだった。この旅館、何故かネット上で口コミの類が殆ど出てこない。立地的にも観光客需要はありそうなものだが。それと洞窟風呂がどうにも気になる。3連休残り2日の予定も特にない。無理かもしれないが泊まれたらラッキーくらいの気持ちで電話をかけてみた。時刻は14時を回っていた。
直ぐに女将さんと思われる方が電話に出た。出来れば明日宿泊したいという旨を伝えると、「今は出先なので帰って確認次第に折り返します」とのことで一度通話を切った。15分程経って折り返しの電話が入る。何と宿泊できるようだ。それも2食付きで。夕方に宿に着くとしてそれまでどこに行くか思案しながらその日の夜は更けていった。
翌朝、といってももう昼前と言っていい時間に家を出る。久留里を散策してから外房を回り、そこから養老渓谷を突っ切って高滝湖へと向かう。予定通り16時前に旅館加茂城に到着した。
昭和39年創業とのことで、既にに50年以上の歴史を持つ旅館加茂城。玄関口の建物はお風呂や宴会場がある他、2階はビジネス向けの客室になっている。奥にも1棟建物があり、こちらは高滝湖が見渡せる別館。夕日が沈む時間帯の景色はそれは綺麗なものだった。名物の洞窟風呂は本当に崖の中をくり抜いて造られたもので、外から見ると脱衣所が半分崖に突っ込んでいるようにも見える。風呂までの渡り廊下も杉皮をあしらった独特なもので、この辺り強いこだわりがあるんだろうなと感じた。旅館のことについてご主人や女将さんとあまり話が出来なかったのが心残り。以下写真。
旅館外観。
旅館入口。
旅館2階から。
洞窟風呂へと向かう渡り廊下。杉皮が非常に良い味を出していた。
脱衣所。半分崖にめり込んでいるように見える。
脱衣所からお風呂の入り口へ。既に崖である。
お風呂。向き出しの岩肌からぽつぽつと水が滴り落ちていた。
別館。こちらもかなり広い。
別館入り口には貝が飾られていた。
宿泊した部屋。
高滝湖の夕景。
夕食場。1人旅ではよく見る光景。
夕食。家庭的で大変美味しいもの。