栃木市 かな半旅館

栃木市の中心、蔵の街として知られる巴波川沿いの通りから程近い場所にかな半旅館は位置している。安永年間創業という非常に歴史のある旅館で、現在は旅館業のほか食事処としての営業も行っている。大正時代に陸軍士官の演習時の宿泊先として建てられた離れが今も残っており、宿泊することが可能。その他、比較的新しいビジネス利用向きの部屋も多数ある。

今回宿泊の予約をした際離れは既に埋まっており、1人用の比較的新しい建物に宿泊した。意匠も凝っているという離れに宿泊できなかったのは残念。だが、旅館内部の通路にはかつての蔵がそのまま残っており、増築を繰り返した跡が伺えるその造りも見ごたえのあるものであった。以下写真。

旅館正面。食事処は左側。黄色いのれんが掛けられている右側が旅館の入口。

旅館の裏側。こちらには駐車場があり、宿泊客用の出入り口といったところだろうか。写真に写っているのが大正時代に建てられた離れ。

泊まった部屋。因みに和室だがユニットバス付きである。

旅館内部の通路。何とも心が躍る造り。

貸し切り風呂の入口。札を掛けて使用中であることを表示するスタイル。

貸し切り風呂。新しく綺麗。

通路に飾ってあるバケツ。真ん中のバケツには半の文字も。

昔の消火器だろうか。当然のように置いてあり違和感を感じないのが不思議。

貸し切り風呂の脱衣所。昔から使われているだろう現役のタンス。

古くは宿場町として栄えた栃木市だが、市街で江戸時代から今も営業を続けている旅館はかな半旅館のみとなっている。また蔵の町は勿論のこと、旅館近場の住宅街の中にも洋風建築が見られ、街歩きを楽しむことができたのも良かった。次泊まる時は、離れに食事付きでなどと考えながら宿を後にした。