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広島に行った話 2日目 呉~大崎下島

早朝、この日は6時前に起床した。シャワーを浴び、身支度を整える直ぐにホテルを出た。この日の行先は呉。といっても呉市内は大和ミュージアムを見て回るくらいで、メインはレンタカーを借り、安芸灘とびしま街道を巡ることであった。

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広島駅に向かう途中の風景。朝日に照らされた町並みは日中とはまた違った良さがある。

 

広島駅から呉線に乗り、瀬戸内海とそこに浮かぶ島々を眺めながら呉市へと向かう。呉へと到着し、駅近くのガソリンスタンドでレンタカーを借りた。コンビニでコーヒーを買い、早速とびしま海道へ向けて出発。

行きのルート。帰りは豊島と大崎下島は島の下側のルートを通った。

 

下蒲刈島への玄関、安芸灘大橋を渡った所は展望スペースとなっている。

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ちょうど花が咲き誇っている時期だった。花から漂う甘い香りが心地よい。海を見ると春の日差しが水面で反射しキラキラと輝いている。この時点でああ、来て良かったなと心から思った。

 

大崎下島へと向かう途中も、景色が良さそうな所を見つけては下車し写真を撮って回る。

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散々寄り道をしながらも大崎下島に到着。まずは歴史の見える丘公園へと向かった。アニメ「たまゆら」でも度々登場した場所である。傾斜のきつい坂を上り切ると公園の駐車場が現れる。どうやら他に来ている人はいないようだった。丘肌は柑橘類の栽培を行っているようで、どこかで作業をしている人がいたのだろうか、何処からともなくラジオの声が聞こえてくる。駐車場から少し上ると公園に出た。

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この日は晴れ渡っていたこともあってどこまでも眺めが良かった。4月末にしては少し暑い夏の始まりを思わせるような空気。生ぬるい風が頬を撫でていく。しばらくの間そこからの景色を堪能していた。

 

さて、歴史の見える丘公園を下ると御手洗地区がある。重要伝統的建造物群保存地区にも指定されているこの場所は、江戸時代から昭和初期頃までに作られた街並みが今も残っている。

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昭和初期に作られた劇場、乙女座。

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今も現役の劇場で、この日も様々なライブ、演劇が行われていた。広島を中心に夫婦デュオをやられている方のライブ。観客も皆顔なじみという感じだが不思議と居心地は悪くなかった。

 

乙女座をあとにし、御手洗地区内で昼食を食べた後、来た島々を戻っていく。それなりに汗もかいたので、途中県民の浜 やすらぎ館という温泉に寄った。

http://kennhama.net/spa.html

 

大浴場から瀬戸内海を一望できる景観の良い温泉だった。行きたいところを回って疲れたら温泉に入る、というのが本当に好きで、最高に贅沢だなあとも思う。温泉を上がり、やたらでかいソフトクリームを食べ休憩所で一息つく。このまま呉まで戻っても良いけど、どうせならもう1か所くらい回りたい。調べると、行きに通った下蒲刈島には庭園や美術館があるらしい。次の行き先が決まった。

 

下蒲刈島の蘭島閣美術館には横山大観など有名画家の絵画をはじめ、瀬戸内海を題材とした絵が多く展示されている。また、美術館自体全てヒノキで作られており、ヒノキ独特の香りが館内を満たしていた。静寂な空間の中でゆっくりと展示物を見る。正直美術のことはよく分かっていない人間だが、こうやって美術品を見る時間はとても豊かなものだなと感じる。

 

美術館の外から見る風景も素晴らしいもの。

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半日かけて島々を巡り、それはもう大満足であった。呉市内へと戻りレンタカーを返却する。その後、海沿いを歩いて大和ミュージアムへ向かった。

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1/10スケールの戦艦大和の模型。非常に細かい所まで作りこまれている。あとでかい。

 

この時は戦艦長門の特別展示が催されていた。呉海軍工廠で作られ、世界初の41センチ砲を搭載した高速戦艦である。戦後に至るまでの歴史は勿論のこと、設計に関する資料も展示されていたのが印象に残っている。常設の展示も含め2時間くらいは見て回っただろうか、一通り見尽くしたのでこの日泊まるホテルへ向かうことにした。

 

ホテルに着き何を食べようか思案する。何となく飲みに行く気分にはならなかったので、この日はラーメンを食べることにした。近くのお店で食べた後、コンビニでお酒とお菓子を買いホテルへ戻る。酒を飲みながら明日の予定を確認した。

 

竹原と尾道を回る明日が、実質の最終日だ。天気は明日も良いらしい。酒を飲み終えると、この日も1日中動きまわった疲れからか、直ぐに眠りについた。