漫画と旅

好きな漫画、行った旅先のことなど

広島に行った話 1日目 広島市

数年前から行きたいと思っていた広島に行けたのは2018年のGWだった。この年のGWは前半が3連休、後半が4連休というカレンダー。しかし後半は仕事が入っていたので、前半を有休使って4連休とし広島に行く計画を立てた。

 

広島市から呉へと南下し竹原、尾道と瀬戸内海を沿いを行くルート。1日目の朝、始発の新幹線に乗り込み広島へと向かう。東京駅を出発しストリーミングで音楽を聴いていると、空気公団の「旅をしませんか」「おはよう今日の日」が続けて流れてきて静かにテンションが上がる。旅と空気公団の相性は抜群だな、などと思いつつ車窓から流れていく朝の東京の街並みを眺める。

 

10時前に広島駅に到着し、まず原爆ドームへと向かった。この時駅から歩いて向かったのだが、半分くらい行った所でバス使えば良かったなと後悔する。そこそこ距離あるんだよね。

f:id:kaga_rin0321:20200501220951j:plain

ツツジ原爆ドーム。退廃的な美しさがある。

 

その後、広島平和記念資料館を訪れた。戦前戦時中の広島の暮らしから、原爆で失われた街並みや人々の生活。当時の凄惨さ伝える写真や証言、そして復興から今に至るまでの歩み。展示を隅々まで見て回った。資料館内は日本人よりも外国人の姿が多かったのが印象的でもあった。

 

平和祈念館を出て次に向かうのは宮島。平和記念公園から宮島までは高速船が出ている。多少割高だが、川から広島の街並みも見られるし電車の乗り換えもないので、ゆったりと景色を存分に楽しみながら宮島まで行くことが出来る。

 

宮島について厳島神社へと向かうのだが、まあもの凄い学生の数だった。この日はGW前の平日ということもあり、県外からの修学旅行生や県内中学高校の校外学習などが集中していたんだろうと思う。少し辟易としながらも厳島神社に到着。

f:id:kaga_rin0321:20200501221015j:plain

大鳥居。春の青空に映える。

 

その後神社の本殿を見て回った。

f:id:kaga_rin0321:20200501221032j:plain

ちょうど干潮の時間帯。干上がっていてスニーカーでも歩けるほどだった。

 

本殿を出た後、神社周辺を散策した。見上げると塔があったので何気なしにそこに向かう。塔は豊国神社という神社の五重塔であった。そして、塔の横には千畳閣と呼ばれる神社の本殿がある。100円を払うと中に入れるのだが、ここが開放的で景色も良くとても落ち着ける場所であった。下の通りと比べると人は少なく、自分と同じように休憩している人の姿が多い。

f:id:kaga_rin0321:20200501221054j:plain

風が吹き抜け心地の良い空間。千畳とあるが実際には857畳らしい。

 

その後、ふらふらとお店なども見て回り、昼食がてら食べ歩きながらフェリー乗り場へと戻った。戻るときはJR宮島フェリーに乗り、宮島口駅から電車で広島市内へと戻った。

 

市内に到着したが時間は15時半を回ったばかり。まだ飲みに行くのはちょっと早い。調べると縮景園という庭園があり、夕方までの時間を潰すにも丁度良い感じ。例のごとく歩いて向かった。園内は金沢の兼六園のような、それは見事な日本庭園だった。

f:id:kaga_rin0321:20200501221135j:plain

夕日に照らされる庭園。人気は殆どなく、市内とは思えないくらいに静か。

 

のんびり庭園を眺めた後日も暮れて来たので宿へと向かう。この日のホテルは市内でも飲み屋街の中心に位置する場所。チェックインし荷物を置き、早速飲み屋街へ。ホテルを出るとすぐ横のお店に何やら行列ができていた。少し気になりつつも、最初はお好み焼きを食べると決めていたので、ホテル近くの八紘というお店へ向かった。

f:id:kaga_rin0321:20200501221200j:plain

そば肉玉。パリパリに焼かれた麺とソースのマッチングはビールに合う方程式。

 

その他にも肉や海鮮を鉄板焼きで頂いた。開店した直後の時間帯だったからか他にお客さんの姿はなく、店主と夕方のニュースを見ながら世知辛い世の中だねえなどという話をしていた。今となっては何がそんなに世知辛かったのか、全く覚えていない。

 

他にお店も行くつもりではあったが、色々と食べた結果満たされてしまい、ホテルに戻ることにした。すると、ホテル横のお店にまだ行列が出来ている。飲み屋でこんな行列が?不思議に思い、何のお店か調べると1人2杯限定、つまみはなし、1種類のビールを注ぎ方を変えた数種類のメニューで提供しているビールスタンド富重というお店だった。酒好きの身としてこれは見逃せるはずもない。早速列へと並ぶ。

f:id:kaga_rin0321:20200501221226j:plain

この日提供されていたのはアサヒビール。まずはおすすめの一度注ぎ。キリっとしていてこれぞアサヒという味わい。そして次は三度注ぎ。口当たりが滑らかでソフトな味わいになっており、一度注ぎとは全くの別もの。違う種類のビールと言われたら疑うことすらないだろう。続けて飲むからこそ違いも分かるのだろうけど、ビールも注ぎ方でこんなに違いが出るものなのかと。衝撃だった。

 

思わぬ1杯との出会いもあって1日目はとても充実したものになった。あと沢山歩くと食べて飲んでも罪悪感ないのが良い。疲れもあったのでベッドに入ると直ぐ眠りに落ちた。