漫画と旅

好きな漫画、行った旅先のことなど

茨城と栃木に行った話

 

2018年4月、有休消化を兼ねて金曜土曜で茨城と栃木を回った。

 

まだ車を買う前なので電車バスの旅。金曜の朝、電車を乗り継ぎ鹿島神宮に着いたのは午前9時前だった。平日の朝ということもあり、人はほとんどいない。鳥居を潜って森のような参道を1人歩く。空気が緑で満たされているようで歩いていて何とも心地よい。

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本殿を抜けさらに奥へと進む。途中分岐があったので、まずは右に進むとあったのが要石。江戸時代、徳川光圀公がどこまで深く埋まっているのか確かめるため7日7晩掛けても掘り切れなかった由緒正しき岩である。こんなもの掘らされた人間は堪ったもんじゃなかっただろうな、と思いながら次は分岐の反対方向へ。要石の反対側には湧水が湧く、御手洗池。とてもきれいでしたね。

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一通り回ったので、次の目的地に向かうことにした。写真はないのだが、鹿島神宮駅から鹿島神宮までの街並みが割と好みで、歩いていて楽しかったのを覚えている。

 

電車に乗りネモフィラを見にひたちなかへ。勝田駅からシャトルバスに乗りひたち海浜公園へと向かう。ちょうど見ごろの時期だったので平日にも関わらず凄い人数。ネモフィラはとても綺麗だったが、あまり落ち着いて見ることは出来ないなあという感じ。誰かと一緒に来る場所だと思いつつ、人がいない場所を求め昆虫の如く公園内を徘徊する。

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ネモフィラの丘から外れると殆ど人とすれ違うことはなくなる。丘以外も良いんだけど、やたら広いからか歩き回っている人は少なかった。園内を巡回するバスは人気のないところも走っていて、1人で歩いているとやたら目立つ。バスとすれ違うたびに視線を浴びるのはどうにも居心地が悪い。

 

一通り歩き回ったところで時間を見ると、まだホテルのチェックインまで余裕があった。何かないかと調べると、数キロの所に日帰り温泉があったので歩いて向かう。

阿字ヶ浦温泉のぞみ

http://www.ajigauraonsen.jp/

ここの休憩所、全面ガラス張りとなっていて海に向かって1人用のリラックスチェアが数十並べられていた。置かれている漫画のラインナップと数も豊富。漫画と温泉が好きな自分には最高の環境なので、家の近くにあったら毎週通うと思う。勿論、温泉自体も良いもの。海を見ながらパラパラとバガボンドを読んでいたが、日も落ちて来たので地ビールを1本買って外に出た。

 

温泉前の砂浜で、買った地ビールを開けた。春の海を見ながら飲むビールは美味い。

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ビールを飲み切った所でホテルに移動することにした。海近くの駅から電車に乗り勝田駅へと戻る。ホテルにチェックインし、荷物を置く。時間は18時を回ったところ、飲み始めるにはちょうど良い時間だった。財布とスマホだけを持って、ホテル近くの飲み屋街をふらふらと見て回り、1件の居酒屋に入る。地元の人向けのこじんまりとしたお店だった。来るお客さんも常連という感じの方が多い。店主と常連さんの取り留めのない話を聞きながら、山菜の天ぷらを食べ、ビールと日本酒を飲む。

 

1時間ほど飲み店を出た。もう1軒どこか行こうか迷ったが、結局ホテルに戻って飲みなおすことにした。コンビニでおつまみとお酒を買いこむ。この1人で旅行や出張に行った時の、ホテルに戻ってから地元のローカル番組を見つつ飲みなおす時間が堪らなく好きだ。ぐだぐだと飲みなおし就寝。

 

翌日、ホテルで朝食を食べ直ぐにチェックアウト。日光へと向かった。2~3時間掛け東武日光駅に到着した。駅から日光東照宮まではバスも出ていたが歩くことにした。東照宮までの道は様々なお店が並び、買わずとも見ているだけで楽しい。歩いて正解だった思ったが、神橋渡ってからの坂は結構きつい。日光東照宮は門が多い。「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な猿の彫刻。陽明門や唐門と比べると地味で人だかりが出来てなかったら気付かなかったかもしれない。

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朝は宝物館も見ようと思っていたが、歩きっぱなしで疲れて来たので切り上げて帰ることにした。そっちはまた次の機会に訪れるつもり。気が乗らなくなったときに、誰にも気遣うことなくリスケ出来るのも1人旅の良いところだと思う。

 

帰りは宇都宮から新幹線に乗るか迷った挙句、普通列車を乗り継ぐことにした。宇都宮駅地下、青源で焼き餃子と水餃子を食べながらビールを飲んだ。あとは帰るだけかあと思うと途端にもの悲しくなる。お土産屋を見て回り、結局何も買わず電車へ乗りこみ帰路につく。

 

これ以降、電車での旅行はこの翌々週に行った広島以降していない。今思い返すと電車で出かける楽しみもある、というか車よりゆったり出来ると再認識したので、コロナが落ち着いたらまた電車での旅行に出かけたい。